ページにセクションを特定する分かりやすいアンカーを設定しましょう!

2009年10月29日木曜日 | 11:35

Google Japan ブログ にて、情報に素早く辿り着くための新しい機能 を発表しましたので、併せて、先月英語版ウェブマスターセントラルブログで紹介した記事 を抄訳し、ご紹介します。

新しい機能は、いずれも検索結果に新しいリンクを表示して、膨大な情報が詰まったページ内の該当箇所にひとっ飛びできるようにします。ユーザーの探している 情報がページ内の特定の場所にまとめて記載されている場合、ユーザーがその場所に直接ジャンプすることができるので、ページ全体をスクロールしながら探す 手間が省けます。

また、新しいリンク機能は、ページの構成に基づいてアルゴリズムで自動生成されるため、どんなサイトでも表示される可能性があります。もちろん、料金を支払うことで特定のサイトへこのリンク機能が表示されるように設定することはできません。

では、この便利な新機能をご自分のサイトへ反映させたい場合はどうしたらいいでしょうか? ここで、いくつかのヒントをご紹介します。

  1. まず、ページが複数のトピックから構成される場合には、各トピックを明確に異なるセクションに分けてください
  2. 次に、各セクションにわかりやすい名称(例えば「第 2 章」などではない名称)のアンカーを埋め込んでください
  3. そして、そのページ内に、各アンカーにリンクされている目次を作成してください
この新しいリンク機能が表示されるかどうかは、キーワードに応じて変わってきますので、必ずしも毎回リンク機能が表示されるわけではありません。ある検索キーワードに対してリンクを表示することが明らかに役立つ場合にのみ表れます。

ちょっとした工夫をすることで、進化を続ける Google のお役立ち機能との相性もぐんとよくなります。より利便性の高いウェブサイトの運営に、Google のこの新しいリンク機能が役立てば幸いです。

ご意見、ご質問は、ウェブマスターヘルプフォーラム までお寄せください。


モバイル版とデスクトップ版の両方のサイトを運営しているウェブマスターの皆様へ

2009年10月26日月曜日 | 13:10

先日、モバイルサイトを正しく Google に認識させる方法についてご紹介しました が、本日は同じサービスをデスクトップ向けと携帯電話向けの両方に提供されているウェブマスターの方向けの情報をお届けします。

モバイル版とデスクトップ版の両方のサイトを運営されているウェブマスターの方から多く寄せられるご意見の中に、デスクトップからの検索に対してモバイル版のページが出現してしまう、あるいは逆に、モバイル検索でデスクトップ版のページが出てきてしまうという問題があります。このような場合は、リダイレクトなどを利用することで携帯ユーザーを携帯サイトに誘導するのが有効です。

リダイレクトを利用する

デスクトップ版 URL に携帯ユーザーからのアクセスがあった場合、対応するモバイル版 URL にリダイレクトするという手法です。これによって Google は両者の関係に気づき、デスクトップからの検索に対してはデスクトップ版の URL を、モバイル検索にはモバイル版の URL を出すことが可能となります。

この場合、対応する URL でアクセスできるコンテンツはできるだけ一致するようにしてください。たとえばショッピングサイトを運営していて、個別商品のデスクトップ版 URL に携帯端末からアクセスがあったとき、モバイル版の同じ商品のページではなく、モバイル版サイトのトップページにリダイレクトする、といったことにはならないように気をつけてください。まれに、モバイル版サイトの検索ランキングを上げるためにこのようなリダイレクトを行っているサイトも見られるようですが、そのようなことはしないでください。ユーザーにとっての利便性も下がります。逆に、モバイル版の URL に通常のデスクトップブラウザや Googlebot からアクセスがあった場合は、デスクトップ版 URL にリダイレクトする必要は特にありません。例えば GoogleYouTube はリダイレクトさせずに、モバイル版ページの下部に PC 版 URL へのリンクを張っています。モバイル版サイトの機能がデスクトップ版に比べて少ない場合、ユーザーがデスクトップ版へ簡単に移動できるので便利です。

同じ URL で内容をユーザーエージェントによって切り替える

様々な事情や歴史的な経緯によって、同じ URL でフォーマットやコンテンツをユーザーエージェントによって切り替える方式を実施しているサイトがあります。つまり、実際にアクセスする URL は同じですが、ユーザーエージェントの情報にもとづいてデスクトップから閲覧した場合と携帯電話から閲覧した場合で表示するフォーマットを変えるという手法です。この場合、どちらの検索結果でも同じ URL が表示され、デスクトップからアクセスすればデスクトップ版のコンテンツが閲覧でき、携帯電話からはモバイル版のコンテンツが閲覧できます。

ただし、クローラーに返すコンテンツの設定を誤ると、場合によってはサイトの偽装、いわゆる「クローキング」と見なされることがあるのでご注意ください。

クローキングとは、Googlebot に対して通常のユーザーと異なるコンテンツを見せることで、検索結果のランク付けを高めようとする行為のことです。実際にはユーザーが閲覧するコンテンツにはないキーワードで検索結果に表示されるなどの不便を生じるため、クローキングに対しては、厳しい対処が取られます。

では、同じ URL でモバイル版とデスクトップ版を提供する場合、「ユーザーが閲覧するコンテンツ」とはどちらのことなのでしょうか。前回の記事でも説明したように Google ではウェブ検索用の Googlebot とモバイル検索用の Googlebot-Mobile というクローラーを使っています。ですから Googlebot にはデスクトップのウェブブラウザと同じコンテンツを、Googlebot-Mobile には携帯電話のウェブブラウザと同じコンテンツを返してください。もちろんこの場合、Googlebot と Googlebot-Mobile で受け取るコンテンツが違っていても問題ありません。たとえば、サイト管理者の意図と反してクローキングと認識される可能性のあるパターンとして、デスクトップからのアクセスは「携帯電話からアクセスしてください」といった説明をするページを返しているのに、Googlebot と Googlebot-Mobile を区別せず扱っているために Googlebot からはモバイル版のコンテンツが見えてしまっている、というケースがあります。この場合、実際にデスクトップユーザーが閲覧するコンテンツと Googlebot が受け取るコンテンツが異なるため、クローキングと判断されてしまう可能性があります。



まとめ

Google も検索結果の改善に日々取り組み、問題の解決に尽力していますが、デスクトップ版とモバイル版の対応関係などについては、ウェブマスターの皆様にもご協力いただければ幸いです。できるだけたくさんのモバイルコンテンツが Google のインデックスに登録され、ひいては、検索ユーザーの皆様により良い検索結果を提供することにつながればと思っています。モバイル検索のユーザーエクスペリエンス向上のため、ぜひご協力をお願いします。


2012/1/12 追記
2011 年 12 月より Google では、Googlebot-Mobile に加えて、スマートフォンのユーザーエージェントを使用した Googlebot-Mobile によるクロールを開始しました。詳しい情報は、ブログ記事「スマートフォン版 Googlebot-Mobile の導入について」をご覧下さい。

モバイルサイトを正しく Google に認識させるためには

2009年10月19日月曜日 | 13:30

皆様もご存知のように日本は携帯電話普及率が非常に高く、たくさんの人が携帯電話を日常的に利用しています。その用途は通話やメールに留まらず、ウェブサイトの閲覧も携帯から行う人が増えており、Google モバイル検索 における検索件数は、日本国内からの全検索件数の少なくない割合を占めています。ただ、モバイルサイトの運営は、それほど容易なことではありません。モバイルサイトには通常のウェブサイト(デスクトップ版のサイト)とは異なるフォーマットが使われ、運営方法やノウハウもデスクトップ版サイトとは大きく異なるため、その管理は、ウェブマスターの皆様にとって新たなチャレンジとなっているのではないでしょうか。モバイル検索のエンジニアとして様々なサイトを調査していると、携帯電話からの閲覧を想定して設計されているものの、それ以外のソフトウェアがアクセスすることは念頭に置かれていなかったため、Google のインデックスに正しく登録されていないモバイルサイトが多数あるのを見かけます。Google の検索を通じてユーザーがあなたのサイトと出会うには、まず、あなたのサイトが Google に適切にインデックスされている必要があります。

そこで今回は、あなたのモバイルサイトを正しく Google のインデックスに登録するためのヒントをご紹介したいと思います。

そもそもモバイル検索結果にウェブページが出てこない場合

モバイル検索"site:" 演算子 を使って検索しても、あなたのサイトのウェブページが検索結果に出てこない場合は、サイトに以下の 2 つのいずれか、もしくは両方の問題があることが考えられます。

Googlebot がサイトを発見できていない

Google は Googlebot と呼ばれるプログラムを使ってウェブページ情報を取得し、これをもとに検索インデックスを作っています。サイトが作られて間もないと、Googlebot がまだそのサイトの存在に気付いておらず、ウェブページ情報が取得されていない可能性があります。そのような場合は、モバイルサイトマップ を作成し、Google に送信することで、その存在を教えてください。モバイルサイトマップは通常のサイトマップ同様、ウェブマスターツールを使って送信 することができます。

Googlebot がサイトにアクセスできない

モバイルサイトのなかには携帯電話以外のアクセスを禁止しているため、Googlebot もアクセスすることができず、検索できなくなっていることがあります。モバイルサイトの収集に使われる Googlebot は、ユーザーエージェント情報に "Googlebot-Mobile" という文字列を含んでいますので、"Googlebot-Mobile" を含むユーザーエージェントからのアクセスも許可するようにしてください。なお、Google はユーザーエージェント情報を予告なく変更することがありますので 、現在の Googlebot-Mobile が使っているユーザーエージェントと完全に一致するかどうかで比較することは推奨されません。ユーザーエージェントが "Googlebot-Mobile" という部分文字列にマッチするかどうかのみで判断してください。

モバイルサイトの中には特定の IP アドレス帯域からのアクセスのみを許可することで確実に携帯電話以外のアクセスを禁止する手法が用いられることがあります。このように IP アドレス帯域を限定すると、Google も含めた各種の検索エンジンからのアクセスも禁止されてしまいますし、検索エンジンや携帯電話以外の携帯機器からのアクセスができないと最終的にユーザーの数が増えにくくなると考えられます。しかしもしどうしても IP アドレス帯域を使った制限を外せないというサイトを運営されている方のために、Googlebot-Mobile で使用する IP アドレス帯域を公開 していますので、この IP アドレス帯域からのアクセスも許可していただきますよう、お願い致します。

モバイルサイトが、モバイルサイトとして認識されていない場合

Googlebot-Mobile はウェブページ情報を取得してインデックスすると同時に、取得したページが実際に携帯電話で閲覧可能かどうかをチェックしています。Googlebot が携帯電話で閲覧できないと判断したページはモバイルページであるとみなされず、モバイルサイトのインデックスに登録されません( PC サイトのインデックスに登録される可能性はあります)。この判定は様々な情報に基づき行われますが、DTD(Doc Type Definition, 文書型定義)宣言もそのひとつです。適切に XHTML Mobile や Compact HTML など携帯端末向けのフォーマットの DTD を宣言していれば問題なくモバイルページとして登録されるでしょう。詳細は、携帯サイトウェブマスター向けのガイドライン をご参照ください。

また、先日 ウェブマスターヘルプフォーラム に、モバイルサイト というカテゴリが追加されました。モバイルサイトの検索結果に関するご意見、ご質問は、是非こちらにご投稿ください。


2012/1/12 追記
2011 年 12 月より Google では、Googlebot-Mobile に加えて、スマートフォンのユーザーエージェントを使用した Googlebot-Mobile によるクロールを開始しました。詳しい情報は、ブログ記事「スマートフォン版 Googlebot-Mobile の導入について」をご覧下さい。