2011 年もありがとうございました!ウェブマスター ヘルプ フォーラムから感謝をこめて

2011年12月27日火曜日 | 10:58

2011 年も残すところあと数日となりました。

Google ウェブマスター向け公式ヘルプ フォーラム は、ウェブマスターの方々の問題解決や、ディスカッションの場として開設されてから 3 年。今年も、さらに多くの方にご参加いただきました。本当にありがとうございました。

ここで、2011 年ウェブマスター向けヘルプ フォーラムのハイライトをご紹介します。

より使いやすく新しい UI へ
つい先日ですが、ウェブマスター向け ヘルプ フォーラムは新しいプラットフォーム「Google プロダクト フォーラム」に移行しました。Google グループをベースに開発された Google プロダクト フォーラムは利便性がより一層高くなり、関心をお持ちのトピックについて他のユーザーと簡単に意見交換したり、質問を投稿して回答を受けたりすることができるようになりました。

トップレベル ユーザーの方々とアメリカへ
9 月にはアメリカのカリフォルニア州サンタクララ、およびマウンテンビューの Google オフィスにて、Google のヘルプ フォーラムで活躍されている全世界のトップレベル ユーザー(ヘルプ フォーラムに貢献してくださっているアクティブなユーザーの呼称)をご招待して「グローバル トップレベル ユーザー サミット 2011」が開催されました。日本のウェブマスター ヘルプ フォーラムからも あうらゆうまさんとマサさんの 2 人がこのイベントに参加され、他の参加者や Google 社員とよりよいヘルプ フォーラムのあり方やプロダクトについてディスカッションしました。私達日本のサーチ クオリティ チームのメンバーもディスカッションに参加し、普段はフォーラム上でしかやり取りできないトップレベル ユーザーのみなさまから直接ご意見をお聞きすることができ、非常に貴重な機会となりました。

みなさまからたくさんのアイディア・ご意見を頂きました
また、今年はユーザーの方々からの貴重なご意見・アイディアも、フォーラムを通してたくさん頂くことができました。3 月に実施した ウェブマスター ヘルプ フォーラム ユーザー アンケートではフォーラム運営についてご意見・アイディアを聞かせていただいたり、10 月には「ウェブマスター ツールにどんな機能があるといいですか?」といったトピックを設定して、ご意見、ご提案を聞かせていただくことができました。また、3 月に起きた東日本大震災の際には、ウェブマスターとして震災に対してできることはないか、多くの方々がディスカッションに参加してくださいました。

これらすべては、多くのウェブマスターのみなさまに日頃から積極的に参加していただいているからこそ生まれたエピソードです。改めまして、今年フォーラムに参加してくださった全てのみなさんに感謝申し上げます。ありがとうございました!

ここで、特に活発にディスカッションに参加し、いつもフォーラムを盛り上げてくださっているみなさまのお名前をご紹介させていただきます。

あうらゆうまさん、 マサさん、たむらはんさん、癋見no さん、suzukik さん、dronpa さん、VAIO さん、den さん、netya さん、emi さん、SEM-ADVISER さん、hnxyy654 さん

来年も多くのみなさまと共に、ウェブマスター向けヘルプ フォーラムをますます活気あるコミュニティとして大きく成長させていけたらと思っています。
2012 年もどうぞよろしくお願いします!

それではみなさま、良いお年をお迎えください。

p.s.
フォーラムで 2011 年のブログ人気記事 をご紹介してます。ちなみに、今年最も多くの方に読んで頂いた記事は「アフィリエイトを導入されているウェブマスターの皆さまへ」でした。2 位以下の記事は、ぜひ以下のスレッドからご覧下さい。
2011 年にウェブマスターのみなさまの関心を集めたブログ記事は!? 年末年始のお休み中にぜひお読みください。

多言語コンテンツのマークアップのヒント

2011年12月19日月曜日 | 11:50

世界中のユーザーからのアクセスがあるようなサイトにおいて、ユーザーの言語や地域に適したコンテンツを提供する方法はいくつかあります。Google では昨年、コンテンツは単一の言語で提供し、メニューやナビゲーション、フッターなどを複数の言語で提供しているウェブページ向けに、rel="alternate" hreflang="x" (英語)のサポートを開始いたしました。

今回は、多言語コンテンツに対する以下の 2 つのケースのサポートをさらに充実させます。

  • 多地域向けのサイトで、ほぼ同じ内容のコンテンツを使用している場合。例: オーストラリア、カナダ、米国向けの英語版サイトで、価格のみが異なっているもの
  • 多地域向けのサイトで、内容をすべて翻訳したコンテンツを提供しているもの、あるいは、全く異なる各国言語のコンテンツを地域別に提供しているもの。例: 日本語、英語、韓国語で書かれた製品情報ページを持つサイト
言語と地域を指定する
Google では、rel="alternate" hreflang="x" のサポートをさらに拡張し、翻訳されたコンテンツ、または複数の異なる地域向けに提供されたコンテンツに対応しました(英語)。hreflang 属性では言語が指定でき、また任意で国の指定、同等コンテンツのある代替 URL の指定もできます。このような代替 URL を指定することによって、Google ではこのようなページをグループとして認識し、検索ユーザーの言語地域に最適な URL を提供することを目指しています。代替 URL は、同じサイトのものでも、別のドメインのものでも、どちらでも構いません。

ほぼ同一のコンテンツとしてページにアノテーションを付ける
同一言語を使用し、異なる地域を対象にする、ほぼ同じコンテンツを持つページが複数ある場合は必要に応じて、rel="canonical" 属性 を使用して、優先するバージョンを指定することができます。Google はその指定に基づき、検索結果を表示する際はそのバージョンを優先しつつ、適宜ユーザーの地域に対応する URL を表示するようにします。この方法は、例えば、同一の製品ページのドイツ語版を用意しているが、ドイツ、オーストリア、スイスぞれぞれの Google で検索するユーザーに見せるページを分けたい場合などに活用できます。

使用例
具体的な手順を、URL の例を示しながら説明します。
  • http://www.example.com/ - ウェブサイトの通常のホームページ (スペイン語)
  • http://es-es.example.com/ - スペインのユーザー向けバージョン (スペイン語)
  • http://es-mx.example.com/ - メキシコのユーザー向けバージョン (スペイン語)
  • http://en.example.com/ - 汎用的な英語バージョン
これらのページすべてに対し、マークアップを次のように使用して、言語と地域 (任意) を指定します。

<link rel="alternate" hreflang="es" href="http://www.example.com/" />
<link rel="alternate" hreflang="es-ES" href="http://es-es.example.com/" />
<link rel="alternate" hreflang="es-MX" href="http://es-mx.example.com/" />
<link rel="alternate" hreflang="en" href="http://en.example.com/" />

hreflang=”es-ES” や hreflang=”es-MX” のように地域が指定されている場合、Google はその地域をターゲットにしているものと判断します。これらのアノテーションはすべて、URL 単位で使用してください。上記のリンク要素のどちらについても、サイトのトップ ページではなく、特定のページの URL を使用するようにしてください。

困ったときは
多地域、多言語対応のウェブサイトの正しい実装方法に関してご不明な点がありましたら、ヘルプ センター(英語)の該当トピックをご覧になるか、ウェブマスター ヘルプ フォーラム までご質問をお寄せください。

スマートフォン版 Googlebot-Mobile の導入について

2011年12月16日金曜日 | 1:22

スマートフォンユーザの増加に伴い、最近ではスマートフォン用に最適化されたコンテンツを提供するサイトも増えてきました。そこでGoogleでは、従来の携帯電話(フィーチャーフォン)のユーザーエージェントを使用した Googlebot-Mobile に加えて、スマートフォンのユーザーエージェントを使用した Googlebot-Mobile によるクロールを開始しましたのでお知らせいたします。スマートフォン版 Googlebot-Mobile の導入により、より幅広くスマートフォン用コンテンツを収集して、スマートフォンユーザーのための検索サービスの改善に利用していきます。

現時点で Googlebot-Mobile が使用する主なユーザーエージェントは次の通りです。

  • 従来型携帯電話版 Googlebot-Mobile
    • SAMSUNG-SGH-E250/1.0 Profile/MIDP-2.0 Configuration/CLDC-1.1 UP.Browser/6.2.3.3.c.1.101 (GUI) MMP/2.0 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
    • DoCoMo/2.0 N905i(c100;TB;W24H16) (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
  • スマートフォン版 Googlebot-Mobile
    • Mozilla/5.0 (iPhone; U; CPU iPhone OS 4_1 like Mac OS X; en-us) AppleWebKit/532.9 (KHTML, like Gecko) Version/4.0.5 Mobile/8B117 Safari/6531.22.7 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)
スマートフォン版 Googlebot-Mobile により収集されたコンテンツは、主にはスマートフォン向け検索の品質向上に利用されますが、デスクトップ検索や他の検索モードの品質向上にも利用されることもあります。新しいクローラが収集する情報の例としては、スマートフォン用のコンテンツであるかどうかや、リダイレクトの情報などが挙げられます。

これらの情報を用いる新たな機能として「スマートフォン用ページのリダイレクトスキップ」があります。この機能は、スマートフォンをスマートフォン用コンテンツにリダイレクトするページについて、検索結果から直接スマートフォン用ページへリンクするというものです。この機能により、検索結果ページをロードする際、リダイレクトに起因して発生する平均0.5〜1秒の遅延を短縮することが可能となります。

Googlebot-Mobile が使用するすべてのユーザーエージェントは特定の機種を指すものとなっていますので、Googlebot-Mobile を特別扱いせず、フィーチャーフォンの Googlebot-Mobile はフィーチャーフォンとして、スマートフォンの Googlebot-Mobile はスマートフォンとして扱ってください。過去のブログポスト で述べたガイドラインは、スマートフォンに関する記述を除いては有効です。Googlebot-Mobile が従来型の携帯電話のユーザーエージェントしか使用しないという前提に基づいて、Googlebot-Mobile を特別に扱っているサイトがあるかもしれませんが、この機会に Googlebot-Mobile に対する方針の見直しをおすすめいたします。

この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスターヘルプフォーラム までお寄せください。

2012/2/3 追記
* この記事に関するご質問をウェブマスターヘルプフォーラムで受け付け、スマートフォン版 Googlebot-Mobile に関する質問専用のスレッド でその回答を公開しております。ぜひこちらも合わせてご覧下さい。

Google カスタム検索エンジンがウェブマスター ツール内で作成・管理できるようになりました

2011年12月9日金曜日 | 18:14

Google カスタム検索エンジン (CSE)は、サイト内に Google 検索を用いたオーダーメイドの検索環境を作成するサービスです。複数のサイトをまたいで検索したり、自分のサイト デザインに合わせて検索結果のデザインを変更したり、検索向け AdSense で収益を得ることもできます。この度、この Google カスタム検索エンジンが ウェブマスター ツール から簡単に作成できるようになりました。

初めて CSE を作成する場合、ウェブマスター ツールの「Labs」>「カスタム検索」をクリックすると、自動でサイト内のみを検索するデフォルト設定の CSE が作成されます。そこから、設定を変更してカスタマイズするか、そのままサイトに CSE を追加するためのコードを入手できます。設定を変更したい場合はいつでも CSE の設定ページに移動することができます。

CSE を作成後(または、既に作成している場合)、ウェブマスター ツールの「Labs」>「カスタム検索」をクリックすればウェブマスター ツールのページを離れることなく CSE を管理できます。

今回のアップデートで、ユーザーが皆さんのサイト内で情報を探しやすくなれば幸いです。ウェブマスター ツールと CSE の連携に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラム までお寄せください。

複数ページにまたがる記事やコンテンツをお持ちの方へ。rel=”next” と rel=”prev” を使用したページネーションのご紹介

2011年12月2日金曜日 | 17:20

rel=”canonical” の設定が重複コンテンツを Google に知らせる手がかりになっているのと同様に、複数ページにまたがった一つのコンテンツがある場合、HTML の タグの rel=”next” と rel=”prev” (英語)を使ってそのページ間の関係を Google に示すことができるようになりました。

ウェブを見渡してみると、続きものになっているコンテンツには様々な形態があります。例えば 1 つの記事を複数のページに分けているものや、同一の製品カテゴリに属する製品を複数ページにまたがって掲載しているもの、フォーラムの 1 つのスレッドを一連の複数 URL に分割しているものなどがあります。この度、続きものを構成する個々のページ上で rel=”next” と rel=”prev” マークアップの指定を行うことによって、Google に対し、次のような指定ができるようになりました。

  • 個々のページ / URL にあるリンクの効果などのインデックス対象の属性を、一連のページ全体のものとしてまとめること(つまり、page-1.html、page-2.html といった個々のページにあるリンクをばらばらの状態ではなく、一連のグループとして取り扱うこと)
  • 最も関連性が高いページ / URL (通常は一連のコンテンツの最初のページ)にユーザーを誘導すること
rel=”next” と rel=”prev” を使うことによって、続きものになっているコンテンツの個々の URL 間の関係性を Google に示すことができます

ただし、この rel=”prev” と rel=”next” を実装すべきかどうかについて判断するにあたって、1 つ例外があります。連続するページで構成されるコンテンツとは別に、「すべて表示」ページ( 1 ページに情報のすべてが表示されたページ)をお持ちの場合、あるいはそれを作ろうとしている場合はブログ記事「検索結果に『すべて表示』ページを優先的に表示する方法」を参照してください。ユーザーは検索をするときに「すべて表示」ページを好む傾向にあるため、Google では、適正と判断される場合は、個々のページではなく「すべて表示」ページの方を検索結果に表示するようにしています(rel=”next” および rel=”prev” を使用すれば、個々のページが表示される可能性が高くなります)。

サイトに「すべて表示」ページがない場合や、Google 検索による「すべて表示」ページの表示を無効にしたい場合は、この記事で説明する rel="next" と rel="prev" を使用してください。

「すべて表示」ページが含まれるページ構成については、ブログ記事の 検索結果に「すべて表示」ページを優先的に表示する方法 をご参照ください

ウェブマスターの選択肢

このような続きもののコンテンツに対するウェブマスターの対応については、次の 3 つの選択肢があります。
  1. 特に何も対策はしない。複数ページに分割されたコンテンツがウェブ上に存在し、ページ内の HTML マークアップ rel=”next”、rel=”prev” の有無に関係なく、Google は最も関連性の高い検索結果を表示するよう努めます。
  2. サイトに「すべて表示」ページがある場合、または「すべて表示」ページを設けようとしている場合は、検索結果に「すべて表示」ページを優先的に表示する方法 を参照してください。
  3. ひと続きになっているコンテンツを構成する個々の URL に rel=”next” と rel=”prev” を指定し、URL 間の関係性を Google に示す(このブログ記事で紹介している例です)。これによって Google はコンテンツのインデックス登録がより正確にできるようになり、最も関連性の高いページ(通常は最初のページ)をユーザーに表示するようになります。実装に関しては以下で詳しく説明します。
rel=”next” と rel=”prev” の実装方法

上記の 3 番を選んだ方は、実装方法の説明をご覧下さい。次のようにいくつかの URL にページ分けされているコンテンツを例にとります。

http://www.example.com/article?story=abc&page=1
http://www.example.com/article?story=abc&page=2
http://www.example.com/article?story=abc&page=3
http://www.example.com/article?story=abc&page=4

最初のページ http://www.example.com/article?story=abc&page=1 では、<head> のセクションに次のように記述します。
<link rel="next" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=2" />

2 番目のページ http://www.example.com/article?story=abc&page=2:
<link rel="prev" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=1" />
<link rel="next" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=3" />

3 番目のページ http://www.example.com/article?story=abc&page=3:
<link rel="prev" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=2" />
<link rel="next" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=4" />

そして最後のページ http://www.example.com/article?story=abc&page=4:
<link rel="prev" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=3" />

いくつか注意すべき点があります:
  • 最初のページには rel=”next” マークアップのみ記述し、rel=”prev” マークアップは記述しない。
  • 2 ページから、最後から 1 つ前のページまでは、rel=”next” と rel=”prev” のマークアップを両方とも記述する。
  • 最後のページには rel=”prev” のみ記述し、rel=”next” は記述しない。
  • rel=”next” と rel=”prev” の値は、相対 URL または絶対 URL のどちらでもよい( <link> タグに準じる)。また、ドキュメントに リンクを指定している場合は、そのベース URL に基づいて相対パスを指定する。
  • rel=”next” と rel=”prev” は、 <head> セクション内で宣言するだけでよく、ドキュメントの <body> 内で記述する必要はない。
  • rel=”previous” は、rel=”prev” リンクの構文上のバリエーションとして許容される。
  • rel="next" と rel="prev" を指定することと、rel="canonical" を指定することは、別々の概念である。よって、同一ページ内に両方の宣言を記述することが可能。たとえば、http://www.example.com/article?story=abc&page=2&sessionid=123 の中で、次のように記述してよい。

    <link rel="canonical" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=2”/>
    <link rel="prev" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=1&sessionid=123" />
    <link rel="next" href="http://www.example.com/article?story=abc&page=3&sessionid=123" />

  • rel=”prev” と rel=”next” は Google に対するヒントであり、絶対的な指示ではない。
  • rel="prev" や rel="next" を指定すべき箇所で指定していないなど、正しく実装されていない場合は、Google はこれまでと同様にページのインデックス登録を行い、コンテンツを把握する。
わからないことがある場合は?

詳しい情報は、ヘルプ センター を参照してください。この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラム までお寄せください。

検索結果に「すべて表示」ページを優先的に表示する方法

| 17:14

複数ページにまたがる記事やコンテンツをお持ちのウェブマスターの方向けに、「すべて表示」ページ(View-all ページ)を使用して検索結果に優先的に表示する方法をご紹介します。

ユーザーは、情報の一部だけが表示されているページを適宜めくっていく (「次へ」をクリックして次のページを閲覧する)コンテンツよりも、1 ページに情報のすべてが表示されたコンテンツの方を好むということが、我々が実施した調査の結果、判明しました。

ユーザーは、ページをめくることでロードの待ち時間が長くなる複数ページ構成より、1ページにすべてが表示されているコンテンツの方を好むことが多い

これを踏まえて Google はユーザー エクスペリエンス向上のため、続きもののコンテンツ(たとえば page-1.html、page-2.html... が存在するコンテンツ)に「すべて表示」のバージョン(たとえば page-all.html)も存在していることを検出したときは、検索結果には「すべて表示」のバージョンを優先して表示する取り組みをおこなっています。サイトに「すべて表示」のバージョンが存在している場合は、ウェブマスター側では特に何もする必要はありません。また、インデックス対象となるリンクなどの属性は、分割されている個々のページから、「すべて表示」バージョンのページに統合されます。

ただし、ロード時間が長いと 「すべて表示」ページが敬遠される場合も

興味深いことに、ユーザーが「すべて表示」ページを好まなかったケースは、ロード時間の遅さに関連がありました(たとえば「すべて表示」ページに画像が数多く含まれていて、ロードに時間がかかる場合など)。ユーザーは 検索結果表示の遅さにも不満(英語)を感じることを思えば当然のことです。したがって、一般的には「すべて表示」ページの方が好まれてはいるものの、ウェブマスターとしては、このようなパフォーマンスの問題と、全体的なユーザー エクスペリエンスとのバランスを取ることが重要です。

続きもののコンテンツに関する最善策
  1. サイトに 「すべて表示」ページがある場合

    Google では、コンテンツの「すべて表示」ページがある場合、そのページを検出しようとします。(それを構成する個々のページがある場合はそれらのページも同時に検出しようとします)ウェブマスターの皆さまには特に何もしていただく必要はありません。ただし、Google に対してより明確なシグナルを送りたい場合は、個々の構成ページにて rel=”canonical” に「すべて表示」ページを指定することで、一連のページを適切に検出する可能性を高めることができます。

    rel=”canonical” にて、一連の URL に含まれるコンテンツをまとめた「すべて表示」ページ (例: page-all.html)を指定することができます

    なぜこれでうまくいくのでしょうか?

    図に示されているように、一連のコンテンツの 1 つである page-2.html は、canonical のターゲットに page-all.html を指定することができます。ユーザーがあるキーワードで検索をおこない、検索結果から page-all.html が選択された場合、仮にキーワードに最も関連しているのが page-2.html であったとしても、ユーザーは page-all.html の中で、page-2.html に含まれる目的の情報を得ることができます。

    一方、page-2.html にて page-1.html を canonical に指定することは避けてください。page-1.htm には page-2.html のコンテンツが含まれていないためです。ユーザーの検索キーワードは page-2.html 上のコンテンツに関連性が高いことはあり得ますが、page-2.html の canonical に page-1.html が設定されていると、ユーザーは検索結果の中から page-1.html を選択することも考えられます。この場合、目的の情報に到達するために別のページに移動しなければならないという操作が発生します。それはユーザーにとって不便であると同時に、Google にとっても最適といえる結果ではなく、また、ターゲットのはっきりしないトラフィックをサイトに呼ぶことになりかねません。

    ただし、「すべて表示」ページを検索結果に表示しないことを強く希望する場合は、1)一連のコンテンツの個々のページに「すべて表示」ページへの rel=”canonical” が設定されていないことを確認した上で、2)「すべて表示」ページに “noindex” を設定してください。(設定方法は一般的なもので問題ありません)

  2. 個々の構成ページを優先表示したい場合(または 「すべて表示」ページがない場合)

    サイトが下記の状況のいずれか(または両方)に当てはまるケースとなるでしょう。
    • 「すべて表示」ページが検索結果に適さない(たとえばロード時間が長すぎる、ユーザーにとって操作が難しくなるためなど)
    • サイトのユーザーが複数ページ構成の方を好み、また検索結果に「すべて表示」ページではなく、個々のページの表示を望んでいる

    このような場合は、標準的な HTML の rel=”next” と rel=”prev” 要素 を指定して、一連のコンテンツの個々の構成ページ間の関係性を指定することができます。正しく指定されていれば、Google は通常、下記のような挙動をとります。
    • 個々のページ/URL にあるリンクなどのインデックス属性を統合します。
    • 個々のページのうち、最も関連性が高いページ/URL をユーザーに提供します。通常、コンテンツの最初のページですが、アルゴリズムによって、一連のコンテンツのいずれかのページを検索結果に表示する場合もあります。

    個々のページにて、コンテンツの最初のページに対して rel=”canonical” を使用しているケース(たとえば page-2.html にて、rel=”canonical” に page-1.html を指定するなど)が見られますが、これらの個々のページには実際に重複コンテンツがあるわけではないため、このような指定はお勧めできません。rel=”next” と rel=”prev” を使用するのがより適切です。
まとめ

一般に、検索結果には「すべて表示」バージョンを好むユーザーが多いことから、Google では、適切な検出を行ったうえで「すべて表示」バージョンを優先的に表示する取り組みをおこなっています。サイトに続きもののコンテンツがある場合、ウェブマスターの皆さまに特に実施していただく作業はありません。ただし、サイト情報をどのように表示するのが最適なのかをより明確に Google に示したい場合は、下記の作業を行ってください。
  1. 「すべて表示」ページを最適化する場合は、個々の構成ページにて rel=”canonical” を使用し、ターゲットに「すべて表示」ページを指定します。
    あるいは、
  2. サイトの「すべて表示」ページを使わない場合は、 rel=”next” と rel=”prev” 属性を使用し、Google が一連のページを識別した際に構成ページの方を検索結果に表示するよう明示します。
わからないことがある場合

この記事に関するコメントやご質問は、ウェブマスター ヘルプ フォーラム までお寄せください。

2011/12/3 追記
画像内の URL を修正いたしました。ご指摘いただきましたみなさま、ありがとうございました。